[技術ゼミ]AEROBOマーカーの置き方(ドローン測量)

AEROBOマーカーの置き方(ドローン測量)

今回は、ドローン測量を行う場合の「AEROBOマーカーの置き方」についてご紹介します。対空標識であるAEROBOマーカーは、測量したいエリアの地面に適宜置いて使用します。しかし、置く場所はどこでも良い訳ではありません。そこで、正しい置き方、置く際に気をつけて欲しいポイントについて解説していきます。AEROBOマーカー(以下、マーカー)に限らず、ドローン測量をする際の、対空標識の置き方としても参考になればと思います。


  • 「正しい設置場所」を知ろう
  • 意外と知らない設置の注意点

●「正しい設置場所」を知ろう

マーカーは、より精度の高いモデルを作成するために設置するものですが、適当に設置しただけではその性能を発揮しません。マーカーの性能を十分に活用するために、正しい場所に設置してください。

1:測量範囲を囲むように設置する

囲む.png

測量範囲が複雑な形をしていた場合や障害物などで計画したポイントに置けない場合、より外側(広め)にマーカーを置くことをお勧めします。(※マーカーを測量範囲より外に設定した場合には、ドローンの空撮範囲も同様に、広く設定することとなりますのでご注意下さい。)

2:適切な間隔で設置する

離す.png

マーカーの設置間隔は100~200mが目安となります。ただし、地形や測位範囲の都合で100mも離せない事もあるで、絶対ではありません。(詳しくは「UAVを用いた公共測量マニュアル(案) 」23ページ (標定点及び検証点の配置)を参照ください。)

●意外と知らない設置の注意点

マーカーの正しい設置場所の次は、マーカーを設置する際の注意点です。
どれだけ測量範囲を囲むように配置しても、設置場所周囲の環境しだいでは意味のない物となってしまいます。そうならない為に、マーカーを置く際に気をつけることを解説していきます。

1:壁や建物の近くに設置しない

GNSS受信範囲.png

マーカーの内部にはGNSS受信機が入っています。スタティック測位という測位方法をとっており、仰角15度以上の角度内にある衛星の電波を拾い、位置を測定しています。そのため、周囲に電波を遮る壁や建物、木などがあると正確な位置が把握できなくなってしまいます。

電波を遮る.png

目安としては障害物の高さと同じくらい離して置いて下さい。高さの二割り増し分、離すと確実です。また、測量現場周辺には多くの場合、側溝があり、測量範囲を囲みやすくなるため、側溝内に設置してはと思われがちですが、側溝内だと電波を拾えない可能性が高いのでNGです。

2:マーカー同士を密集して設置しない

密集.png

マーカーの距離が近すぎると、ドローンから写真を撮影した際、マーカーが複数個、密集した状態で写ります。エアロボクラウド上で、画像解析処理を行う場合、通常は写真と、マーカーが取得した位置情報の紐付けを自動で行いますが、マーカーが密集していると、その紐付け作業が失敗しやすくなってしまいます。マーカーを10m以上離して設置できない場合には、ドローンの飛行高度を低くして、写真撮影することをお勧めします。

●まとめ

今回はドローン測量でAEROBOマーカーをご使用頂く際の、設置方法についてご紹介しました。正しいマーカーの設置方法を知って頂き、より多くの方に使っていただけたら嬉しいです。


[技術ゼミ]AEROBOマーカーとは何か?
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