[ブログ]ドローンを使った測量に適しているシーンとメリットを徹底解説!

ドローンを使った測量に適しているシーンとメリットを徹底解説!

今や測量方法のひとつとしてさまざまな現場で取り入れられているドローンを用いたUAV測量。作業時間やコスト削減、人的リスクを回避するといった現状の問題点を解決できるため、その利用価値に注目が集まっています。しかし、どこでも活躍できるわけではなく、場所によってUAV測量を行うべきか精査する必要があります。そこで今回は、ドローンの活用に適した環境と使うべきではない場面を紹介しつつ、UAV測量のメリットを解説します。

ドローンが活躍できる測量の現場

ドローンを導入することで、時間短縮や作業員の安全確保といったメリットが生まれます。ここでは従来の測量方法を比較しながら、ドローンの利便性を見てみましょう。

広大な敷地を測量する場合

ドローンを使用した測量の特徴として、現場の面積が広くなっても作業時間の変動が少ないことが挙げられます。広い敷地で撮影してもフライト時間は30分ほどと、スピーディに作業が完了します。人力で測量するとなると、広くなればなるほど移動距離も伸び、体力的な負担も増加するため、工数も増加しがちです。さらに従来の方法では1日に行ける現場数が限られますが、ドローンを使うと1日に2~3箇所の現場を測量することも可能です。これによって、生産性がアップし、より多くの仕事を受注することも可能になるでしょう。

高低差があり、移動に時間がかかる現場

ドローンは高所から撮影を行うため、高低差があっても測量に用いることができます。高低差がある現場は地形の複雑さによる測量の難しさがあります。また現場に人が行くのも大変で危険も潜んでいます。機材を持って上り下りするのも時間がかかりますし、できることも限られてきますが、ドローンならどんな場所でも一定の時間で作業を完了できるので、計画も立てやすくなります。

災害現場など、予測できない地形の変化が見込まれる場所

洪水や土砂崩れ、地震などの災害で現場の状況がきちんと把握できていない現場での測量では、特にドローンが活躍します。災害が発生した現場はどんな危険が残っているかわかりません。そのような場所にいきなり機材を持って入るわけにもいきませんし、現状確認をしようにもだれかがリスクを背負って確認しなければなりません。しかしドローンを使えば、リアルタイムに送られてくる映像を安全な場所でチェックできます。そしてその結果、機材を用いて人力で測量を行うのか、ドローンによるUAV測量にするかの判断もできます。

ドローンを利用しても成果が挙げられない場面

ドローンは便利なテクノロジーですが、適材適所ということもあり、どこでも役立つわけではありません。場合によっては手作業で計測を行ったほうが効率の良い場所や、飛行自体ができないケースもあるので、飛行計画を考える際には常に周辺の確認が必要です。

 

木の生い茂る森林地帯

ドローンでの測量は高所から地表の撮影を行うため、地表や地面に設置したターゲットがしっかり見えていないと正確な高さが測定できません。木々でなくても雑草が生い茂る場所ではあらかじめ伐採が必要になります。

飛行許可の下りていない空港や施設の周辺

当然ですが、ドローンを飛ばすことができない地域では使えません。事業主や作業者が航空局に申請を出しておくことで住宅密集地など、ある程度の地域で航行可能になりますが、それでも空港や自衛隊関連施設の周辺は飛行が禁止されています。

高圧電線や電波を発信する施設の近く

ドローンは磁場や電波の影響を受けやすく、高圧電線のそばや携帯電話の基地局周辺では飛行できません。理由は「コントローラーからの通信に障害が発生し、操作が不能になる可能性があること」と「撮影を行った際にノイズが入り、解析データに乱れが発生すること」です。前者についてはコントローラーによる制御が不能になっても自動回帰によって手元に戻ってくる機能がついているドローンであれば危険の回避は可能ですが、GPSにも障害が発生してしまうとそれも使えなくなります。後者は測量結果の精度に影響してきます。

ドローンを導入する4つのメリット

今回紹介してきたポイントを踏まえ、測量現場にドローンを導入するメリットをまとめます。

①  広い現場や高低差がある場所や危険な地形でも活躍

場所に左右されず短時間で測量が可能な点や、作業員の危険を回避できるため、現場の広さや高所での作業に不安を抱えている事業者の問題を解決できます。

②  最低2人で作業が可能

ドローンでの測量には最低2人の人員が必要です。飛行中のコントローラー操作を行う人と安全確認のため周囲を確認する人がペアを組んで撮影を行います。どんな場所でもほとんど2人で作業可能なので、現状の測量方法では人員不足だという場合には省力化が実現でき、高い導入効果を得られます。

③  計測結果の確認や報告書の作成が容易

ドローンで測量した解析データはオルソ画像や点群データ、3Dモデルデータ、解析レポートなど、報告書やCADで取り込んで使えるかたちでの出力が可能なため、幅広く活用できます。従来のトータルステーションなどを用いた測量データは、図面作成ソフトやCADでデータ加工を行わないとすぐに結果が見られないうえ、その作業も手作業の部分が多く煩雑です。ドローンを使ったUAV測量の撮影データは専用のソフトで設定を行えば、あとは自動で生成してくれるので、同時にほかの仕事を進めることもでき、作業効率が上がります。

④  精度も1cm以下と高精度

UAV測量の精度は1cm以下と言われており、普通に作業すれば誤差5mm以内になることも珍しくありません。つまり従来の測量方法と比較しても精度に遜色はなく、信頼できる方法であると言えます。

まとめ

ドローンを測量現場で利用することにより、さまざまなメリットを享受できます。現場の状況に合わせて利用すべきかを考えなければなりませんが、工数削減や省力化、安全性の確保などは見逃せないメリットです。さまざまな種類の解析データが出力できる点や、信頼できる精度であることも普及しつつある一因と言えます。今後の業務や現場の状況と合わせて、導入を検討してみてはいかがでしょうか。


参考:

著者プロフィール

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エアロセンス㈱
メディア担当

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