[ブログ]ドローンにまつわる事故とは?5つの事故原因と対策を学ぶ

ドローンにまつわる事故とは?5つの事故原因と対策を学ぶ

ドローンは近年、さまざまなビジネスで導入・活用されています。コストや工数の削減、さらには人手不足の解消にも効果的です。しかし一方で、新しい技術であるがために、事故やトラブルなどの発生リスクもあります。ここでは、ドローンにかかわる事故やトラブルを紹介し、事故を未然に防ぐための対策を考えていきます。

ドローンに関連する事故とは?

国土交通省が発表しているドローンによる事故件数は2018年が13件(6月26日時点)、2017年が62件、2016年が55件です。個人、行政機関、メディア関係者など事故を起こした操縦者はさまざまです。操縦時間が長い「ベテラン」も時に事故を起こします。ドローンによる主な事故には次のようなものがあります。

墜落・落下

ドローンに関する事故のなかで最も多いのが墜落・落下事故です。多くのドローンにはGPS機能が搭載されているため、自律飛行が可能ですが、大きな建物の陰や山間部などでは電波の受信度が落ちて飛行が不安定になります。また、突風が吹けば、機体は不安定になってしまいます。ドローンは精密機械のため、操縦者は機体の操縦知識を高めるのはもちろんのこと、飛行場所や飛行時の環境・天候など、さまざまなことに注意を払いながら飛行させる必要があります。

航空機に接近・接触

そもそも航空法では、空港周辺でのドローンの飛行を禁止しています。もし飛行させる場合には許可が必要になります。それでもドローンらしき物体が空港内を飛行し、航空機の着陸が遅れた事案が国内でも発生しています。これは、操縦者が飛行ルールを守らなかったり、ドローンの操縦が不能になったりしたことによって起きた出来事です。許可・申請の際には、飛行させる場所を細かく記す必要があり、上空に浮上させられる高さも決められる場合があります。操縦する際は、このような事故が起きぬよう飛行ルールは必ず守る必要があります。

人身事故

ドローンによる人身事故と聞いてまず思い浮かぶのは、上空からの墜落・落下事故です。一方で低空飛行でも事故は起こります。国内では、岐阜県大垣市でのイベントで空中からお菓子をまいていた際にドローンが落下し、6名が病院に搬送され、そのうち3名が軽傷を負いました。操縦者は260時間以上の操縦経験がありましたが、事前に安全上の確認を怠ったといった原因で事故が発生しました。ドローンのなかには、時速70キロを超える機体も存在します。飛行の際は、周囲の人や建物と十分な距離をとって飛行するのはもちろん、操縦経験を過信せずに安全な飛行を心がける必要があります。

無許可撮影/侵入

ドローンを飛行させる際には、国土交通省が定める飛行ルールや地方自治体の条例を守る必要があります。またその他関連省庁が定めるルールもあります。「地表または水面から150m以上の高さの空域」「空港周辺の空域」「人口集中地区の上空」などは、飛行禁止空域とされており、もしこの空域でドローンを飛ばす場合には国土交通省の許可が必要になります。また、許可が下りたら、飛行させる地区の管轄の警察に事前連絡を入れておくことをおすすめします。なぜなら、ドローンが飛行していると、それを見た人が通報することがあるからです。あらかじめ警察に飛行目的と国土交通省の許可を得ていると知らせておくことで、無用なトラブルを回避できます。

落下・墜落事故が起きる5つの原因

ドローンの事故で一番多いのが、「落下・墜落」です。ここでは、なぜドローンの落下・墜落事故が起きるのか、その主な原因5つを見ていきます。

未熟なスキル

国土交通省に飛行許可を申請する際には、操縦者のこれまでの総飛行時間やオペレーションスキルなどの申告が必要です。スキルが未熟なまま飛行を続けていると、イレギュラーな事態に陥ったときに困ります。そうならないためにもマニュアルにはきちんと目を通し、常に落ち着いた飛行を心がけましょう。

強風や雨などの自然環境

ドローンには、自律飛行センサが搭載されている機体も多いので操作性は増しています。しかし機能が向上していても自然環境にはかないません。事実、ドローンは風や雨に弱い機器です。雨の日は飛行させないほうがいいでしょう。また風が強い日は、ドローンの飛行が不安定になり、操作の難易度がかなり上がります。飛行の際は、天候に十分に注意を払い、無理な飛行は避けましょう。

バッテリー切れ

現在一般販売されているドローンのなかで、一番バッテリーが長いものでも20~30分程度です。バッテリーが切れると制御不能になり、落下の危険性が高まります。バッテリーが低残量になり、そこから一気に減少するケースもよく起こります。特に遠くに飛ばす際は、機体を戻す時間も念頭に置きながら、計算して飛行させるようにしましょう。

通信障害

ドローンは精密機械のため、電磁波といった目には見えないものの影響を受けやすくなっています。また、高い建物のような遮蔽物があるところや山間部などでも、GPSの受信度が下がります。国土交通省で制限されている電線や線路、電波塔など、電波状況が不安定になる場所では飛行を避けるべきです。

整備不良

ドローンは、パソコンやスマホのようにファームウェアのバージョンアップを行うことがあります。常にソフトウェアが最新の状態であるかどうか、飛行する前に必ず確認が必要です。また、当然バッテリー容量の確認も必須です。上述したように事前の機体の整備や確認を怠ることで、落下事故につながるリスクが高まります。さらに、プロペラの破損や異物の付着など、目視で確認できる点も事前点検が必須です。

事故を未然に防ぐ方法とは?

事故を防ぐには、上述した5つの事故原因に対して、万全の準備・対策を行うことです。ベテランの操縦者も決して油断してはいけません。飛行ルールを順守することはもちろん、操縦者自身がスキルを磨き、ドローンという精密機器の性能を理解しておくべきです。

風や雨などの自然環境の影響を受けやすいこともあり、無理な飛行は避けるのが賢明でしょう。上述した国土交通省が発表している事故以外にも、報告されていないケースもあると思われます。自律飛行が可能で手軽に操縦できる反面、電波障害や短い飛行時間など、精密機器としての「弱さ」も散見されます。そういった部分については、操作者の事前の準備や知識・技能の習得でフォローできることもあります。逆に言えば、過信や注意力の欠如が、事故につながりやすいのもドローンの特徴です。ドローンを利用する人は、ルールを守って、常に広い視野を持ち、安全で有用なドローン飛行を心がけましょう。

まとめ

ドローンによる事故を未然に防ぐには、事前にドローンの性能をよく知り、事故が起こりやすい状況を見極め、判断するスキルも必要です。ドローン飛行に関する関連法令や都道府県や市区町村の条例なども常にチェックし、事故を起こさないよう細心の注意を払いましょう。

 

参考:

著者プロフィール

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エアロセンス㈱
メディア担当

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